株式会社ケン・ホテルマネジメント門司港 事例インタビュー
雇用された外国人材が働いている様子
管理部マネージャー 馬原 哲治氏へのインタビュー
外国人材を雇用したメリット
- ・外国人材の採用で、チームワークとおもてなし力が向上
- ・企業側の細やかなサポートで外国人材も安心定着
- ・フロントから観光案内まで、外国人材が活躍する宿泊業の現場
- ・異文化の力で、サービス現場に新しい風と笑顔を
1.採用の経緯に関する質問
①外国人材を採用されたきっかけを教えてください。
元々、日本人も外国人も問わない採用活動や選考を行っていたところ、当社が求める人材に入社いただくことができました。
②外国人材の採用に際して、どのような課題や不安がありましたか?
部門によっては、業務の多忙さから入社後の丁寧なケアやコミュニケーションが困難かも知れない、という不安がありました。 また、外国人の同僚が少ない中で、外国人特有の立場や思いについて難しく不安になることがないだろうか、との懸念がありました。
③どのような採用ルートを活用されましたか?
新卒は大学や専門学校のビジネス系・観光系の大学の学部学科に対して、学生向けサイトや学校訪問等を重視する中で、インターンシップや会社説明会、オープンカンパニーを実施する事で入社に繋がっています。 既卒については、必要となった場合に就職・転職サイト等の媒体に掲載し、書類選考~面接を実施して選考しています。 また、基本的な部分では自社ホームページや、その中の採用情報コンテンツの更新、充実に努めています。
④採用にあたって重視したことは何ですか?
入社後、当社においてチームワークを構築できる人材であるか、という点です。
2.雇用状況に関する質問
①現在、外国人社員の方は、どのような業務を担当されていますか?
宿泊フロントにおける対応、通訳、観光案内、イベント企画などです。
②外国人材を採用して良かった点があれば教えてください。
外国の方特有の積極性、明るさがサービスを提供する現場に活気をもたらしています。
③採用後、社内の雰囲気や日本人社員の反応に変化はありましたか?
異なる文化を持つ社員の存在を意識し、業務をシェアする際によりわかり易く行うようになりました。
3.外国人社員へのサポートに関する質問
①言語・文化の違いへの対応で工夫していることがあれば教えてください。
入社時の導入研修の際に一定期間、マンツーマンで内容の理解度を確かめながら進めていますが、基本的に日本語学校、専門学校を経由した方がほとんどなので、言語や文化の違いに関してはそれほど苦労してはいません。
②就業規則や研修の実施など、受け入れ時に準備したことはありますか?
導入研修を3カ月~4カ月行った後、その後1年間、業務日誌を毎日記入していただきながら、日々の課題の把握、日本語の間違いなどについて指導者が回答しています。
③仕事以外の生活面などでサポートしていることはありますか?
入社時に数日をかけて、行政や警察への住所変更などの手続きを行ったり、病院、スーパー、ショッピングタウンの位置や利用交通機関について、実際に同行、同乗したりしながら説明する事を行っています。
④日本人スタッフとの関係構築のために行った取り組みはありますか?
社員懇親会等において日本人社員と一緒にスポーツを楽しめる機会の提供を行ったり、意識的に社内報の取材を行ったりして日本人社員との親和性を高めるように努めています。
⑤外国人スタッフの定着のために行っている取組みはありますか?
日常的な声掛けによる課題の早めの共有を行っています。
4.今後の展望
①今後、外国人社員にどのような活躍を期待されていますか?
日本の社会で生活し、夢を実現しようとするバイタリティーで、職場に明るさと活力をもたらせて欲しいです。
②これからも外国人材を採用する可能性はありますか?その理由は?
これからも採用可能性はあります。むしろ宿泊業ではより外国人材の働きと能力が求められると考えています。
③これから外国人材の雇用を検討している企業にアドバイスがあればお願いします。
何気ない声掛けを基本として、身近な小さな事のアドバイスをする事で外国の方からの信頼度はとても高まると思います。真摯に仕事に取り組む方が多いので、教えられる事も多いです。